S0610CL

S0610CLのアウトライン
SAMURAI-610CLは"S-510XX"をベースに、ヴィンテージの趣味性とカラーパンツの現代的なファッション性を併せ持たせるべく開発された99年の新作です。
S510シリーズに共通の「ジーンズは作り手、履き手両方のこだわりが一致しないと商品価値がない」というテーマをそのままに、パッチからリベットまで同じ素材を使いつつディテールをアレンジし、後染めらしさにこだわりながらも「見た目」を重視して製造行程にも変更を加えています。
小さな見た目の違いの中にある大きな違いは、実際に手に取って違いに気づいた方にだけ頷いて欲しい。
発売即日完売という記録を打ち立てたS0610CLは、他のSAMURAI DENIM WEAR同様にこだわりを楽しみ、着こなして欲しい1本です。

S0610CLのディテール
パッチ
ジーンズの顔とも言えるパッチは、試作品段階では510 Lot#1と全く同じ物が使われていました(右画像はS510 Lot#0モデル)。

当然のようにデザイン、素材も同じ物で、製品にもそのまま使われる予定だったのです。
本来、実用的な目的で取り付けられていたパッチですが、現在では商品に付けたトレードマーク代りといった印象が強く、それをデザインしなおす事に大きなメリットが無いように思われていたからです。
しかし一方でサムライジーンズに欠けている大きな一点、「ヒストリー」を築きたいという願いが「同じ物を作り続けていたのでは進歩が無い」という意見をもたらし「こだわれるのなら、とにかくこだわれる所にはこだわろう」となったのです。製品の歴史がそのままサムライの歴史であるなら、パッチにも時代の顔を持たせてもいいじゃないか、と。(右上写真は初期限定品)

こうしてカラーデニムのパッチがデザイン変更される事となったのですが、現行パッチのテイストはパッチというパーツの性格上絶対に活かす必要がありました。
スタッフの一人がテレビから得たインスピレーションは、刀を交えた剣士が左右入れ替わるシーンからでした。
左の図案はそうして出来上がったものです。勿論、これだけの違いでもプリント用の版はゼロから作りなおす必要があります。
パッチ屋さんがこのデザインを受け取ったときの複雑な表情は、担当者に「コレは行けるかもしれない」と思わせたものです。

ところで、完成したパッチを縫い付けたまま染色作業を行うと、ヤンピー自体にも色が乗ってしまう上、せっかくの新品パッチが縮んでしまいます。これは試作品段階からの課題のひとつでした。我々のこだわったジーンズに賛同して下さる皆さんには是非まっさらの商品を手にして欲しい。それを自身の手で洗ったとき初めてパッチの縮みを体験して欲しい......どうせここまでこだわったのなら、やれる事はやってしまおう。
そういう事になってパッチは染色後に縫い付ける事にし、イッキ縫いは「見た目」というコンセプトを優先してここでは影に回ってもらいました。
S0610CLのカラーバリエーション
         
カラーバリエーションは全部で5色。5という数にこれといった理由はない。現実的な話として色数を1つ増やせばその分の手間は確実に増えてしまうわけで、5色あれば1色の5倍の手間になる。それに各サイズ分の手間が、生産、注文といわず何かと加わる事になる......そういったわけで企画時はこのカラーバリエーションが増えたり減ったりしたのです。
当初は「あまり派手な色は使わない」というコンセプトがあり、それを頭に置きつつ染めあがりを見ながらバリエーションを決定してゆく方法をとった。
結果的にはその方が、机の上であれこれ悩むよりも早く、また納得も出来るので正解だった。これは「現場が一番」という、510制作時からのささやかなノウハウ。
その代償として目隠しされたままでも行けるほど染色屋さんに通うハメになったのであるが、意外な色を見つける事もあって最終的には満足のできる5色が残った。「あーでもない、こーでもない」と優柔不断に悩み続けたスタッフに最後までつきあって下さった染色屋さんに感謝。
この頃には「色の派手さや渋さ」といったことよりも生活のさまざまなシーンで「この色なら活きる」と感じたインスピレーション(?)を優先していたかもしれない。

S0610CLのサイズバリエーション
ここまでに書いたとおり、そのシルエットは「見た目」重視。 ゆったりとしたヴィンテージレプリカに較べてやや細めのラインは、現行の501と並べて「少し細目かな」と感じる程度だが、実際に穿いてみると引き締まったシルエットになる。サイズバリエーションも、そうしたシルエットを活かせる体形を見込んで28、30、32、33、34の5サイズ。レングスは34で統一している(単位は全てインチ)。
気になる「縮み」についても朗報を一言。これら後染めは、染色の段階で縮みが入るので、一度洗濯を経験したのと同じ状態と思って良い。つまりS510XXのように2インチの攻防に神経と経験を費やす必要は無いということ。S510XX同様に、オーナーのウエストサイズと同じ表示の物をゲットしていただけば良いのは同じだが、そこから以後の縮みはほとんど発生しない。もちろん洗濯や乾燥方法にも左右されるが、この部分は「ジーンズを育てる」楽しみには丁度良い程度だと言うことにして欲しい。数値に変えると平均3%。もちろん先に挙げた通り洗い方次第で上下する。29、31インチの方や28、35インチの方も、上手に育てれば自身の身体に馴染む事を約束しよう。
実際どれくらいの寸法なのか気になる皆様に向けて、お手許に届いたいわゆる新品状態での寸法を表にして見た。よろしかったら是非参考にしていただきたい。

表示サイズ 標準 ウェスト ひざ周り すそ周り レングス
28inch 71cm 72cm 46cm 38cm 87cm
30inch 76cm 77cm 48cm 40cm
32inch 81cm 82cm 50cm 42cm
33inch 84cm 84cm 51cm 43cm
34inch 86cm 86cm 52cm 44cm