生地のみならず、縫製においても 武骨でありそして男らしさを強調したものとなっている。
糸はバナナイエロー、淡い金茶色と渋めの配色を選び、綿糸中心の縫製仕様。環縫いは上糸と下糸の色を変え、表面と裏側の見え方に気を配った。バックヨークの巻き縫いや帯付の環縫い等の主要部には6番糸、脇押えには0番糸を使用、ワイルドさと強さを表現している。特に男っぽさを感じる部分である。ダブルステッチのゲージや針足(ピッチ)、糸番手は各部の特徴にあわせて調整し、見た目の強弱をもたせることでメリハリをつけた。大股のコバステッチは内寄りに走らせ、ビンテージ当時の力強いステッチワークをイメージ。バックポケット付けは一筆縫いにて行い、ややアールをもたせたポケット口はアタリ感を強調する為に生地の巻き込みを増やし中高にしている。ベルトループについても巻き込みを増やして中高にしており、ループはバンザイ付けにて革パッチと共に固定される。
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